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CAROM独立への道その7
その7
最初の就職先は大海プラスチックという会社で、名古屋市の錦の勤務だった。錦と言えば名古屋最大の歓楽街。にぎやかなことが好きな私は喜んで就職した。農業用の温室に使う材料のメーカーだった。最初は社長が仕事が終わると錦の飲食店やバーなどに連れて行ってくれた。何ていい会社に入社したんだろうと思った。錦2丁目あたりまさに錦の中心だ。こじんまりしたオフィスで女子事務員が3名いた。そこで私は総務の仕事についた。社員50名と聞いていたので少し変だとは感じていたが、やはり錦は罠だった。半年ほどで日進町に勤務するように命じられた。日進町はかなり田舎で錦のオフィスに比べてかなりぼろいオフィスだった。メーカーの生産工場でそこには数十名の従業員が働いていた。私は彼らの面倒を見る為に、大卒の事務員を募集したのだ。ただ日進の勤務では応募者がいないため錦のオフィスで募集したのだった。会社は最初から日進工場に送り込むつもりで私をやとったのだ。それが分かってもやはり人間関係ができて、簡単にやめることはできなかった。たとえば季節労働者のまかないをやってるおばさんが使っている、魚焼き用の網はぼろぼろで、フライパンも錆び錆び。そういうものをすぐ新しいものに交換した。近くの喫茶店で誰かの不満を聞いて報告するように社長に命じられ、経費ももらつた。それでいろんな人の話を聞いて改善に努めた。だからやめようと考えた時に悲しむ人があまりにも多くいて、私を困らせた。工場のおばちゃん達は私を憧れの少年と呼んでいた。少し年上の先輩はなんでやめるんだと、怒り出した。私を採用した小川という人と食事に行った。その時ある人が現れて小川さんと話をしていた。そのある人が私に興味を持ったらしくあれこれと聞いてきた。そして小川さんにこの先生(私)にいくら払ってるんだと聞いた。それに対して小川さんが『いやあ、たいしたことないよ』と答えた。私は大したことのない給与で雇われたんだと怒りが込み上げて退職を決意した。最近錦によくいくようになったが錦2丁目の交差点近くにあった大海プラスチックはもうない。日進町の会社もネットでは見つからない。このあたりから私の人生の謎が始まる。
(2018.2.7[Wed])

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